宅建に合格したけど、登録実務講習はどこで受けたらいいのかな
TAKKYOが安いけど評判はどうなんだろう
独占業務を持つ多くの士業では、合格したらすぐにその士業を名乗れるわけではありません。
皆さんが頑張って合格を勝ち取った宅建士も同様で、不動産業における実務経験がある場合などを除いて、以下の講習参加や登録申請を経てやっと名乗ることができるようになります。
合格してから宅建士になれるまで
- 登録実務講習を受講する(原則として2日間)
- 講習会場で実施する試験に合格し、修了証を発行してもらう
- 必要書類や収入証紙などを用意して、都道府県に登録申請する
- 登録完了後、宅建士証の発行申請をする
- 宅建士証が届く ← これでやっと宅建士!
この一連の流れが終わるまでにおおむね3~4か月程度は掛かります。
筆者は2023年11月の合格発表直後に登録実務講習を申し込みましたが、実際に受講できたのが2024年1月初旬、それから書類の用意や申請を滞りなく行いましたが、宅建士証の発行申請に漕ぎつけたのは2024年3月中旬でした。
途中でやめようかと思うぐらい時間と手間を要しました。
宅建に合格したら不動産業に就職・転職したいと考える方は、合格後は1秒でも早く登録講習を申し込むようにし、並行して登録申請に必要な書類を集めておくことをオススメします。
さて、本記事で紹介するTAKKYOの登録実務講習は安価に受講でき、修了証がすぐ発行されるのが魅力的です。実際に参加した経験をもとに、大まかな流れをご紹介いたしますのでご参考ください。
あらためまして、筆者について紹介いたします。
※本記事は合格者向けの内容となっています。これから受験を検討されている方は、以下の記事を参考にしてください。
TAKKYOとは
TAKKYO(一般社団法人TAKKYO)は、宅建士試験の合格に向けた受験直前講座の提供や、すでに所定の実務経験を有する方が利用する5問免除講習、試験合格後の登録実務講習を提供する教育機関です。
業界最安値を目指しているのがウリで、多くの教育機関が20,000円以上の受講料金を設定しているなか、12,800円という破格で提供しています。
あまりに安いと怪しく感じてしまうのが人の性ですが、その点は安心していいのではと思います。
なぜなら、宅建士の登録実務講習は国土交通大臣の登録を受けることで開催可能となる講習ですので、所定の要件を満たさなければ開講することができません。
いい加減な講習をすれば登録取り消しとなってしまうので、講習内容は一定担保されていると考えて良いでしょう。
筆者も実際に受講しましたので心配無用ですよ。
登録実務講習申込
TAKKYOの登録実務講習に申し込みしたい場合は、ホームページで講習日程を確認しましょう。
合格発表から3か月程度は講習日程が多く確保されていましたが、それでも安いだけあってすぐに埋まってしまうようです。都合のよい日程が見つかりましたら、すぐに申し込みしましょう。
申込後に合格証の写真を送信する必要があります。
あらかじめスマホのカメラなどで撮っておきましょう。
申し込みの画面では講習中の行動や態度、たばこや香水の臭いといった内容まで、注意事項として大変細かく記述されています。
これをまともに読んだ筆者は「ここに申し込んで大丈夫かな…」と不安に思いつつ、しかし安さにはかなわないと思い決済しました。
恐らく皆さんもそう思うこと間違いなしですが、実際に受けてみた身としては安いから悪いという事はなく、まったくもって余計な心配でした。TAKKYOの皆さま、どうもすみませんでした。
郵送物や事前学習について
申込から程なくしてTAKKYOからメールによる案内とともに、自宅へテキスト3冊(テキスト本編・雛型資料集編・演習編)が届きます。
また、問題集やスケジュール等のプリントアウト指示がありますので、こちらはご自身で印刷しておきましょう。なお、講習当日は以下の4点を使用しますので必ず持参しましょう。
申込時の注意点にもありますが、登録実務講習は、宅建業法により約1か月の自宅学習と12時間の講義および演習が必要となります。
TAKKYOの場合はYoutubeを介して講習動画を視聴しつつ、講習テキストの読み込みをするよう指示がありますので、事前に確認しておきましょう。
テキストは、合格して間もない時期なら簡単な内容ですよ。
ちなみに、筆者は2級FP技能士の受験を控えていましたので、テキストをじっくり読み込んでいる暇がありませんでしたが、特に支障はありませんでした。
当日の持ち物について
登録実務講習当日は、以下を忘れずに持参しましょう。
登録実務講習の持ち物
- 本人確認書類
- 筆記用具
- テキスト3冊(本編・雛型資料集編・演習編)
- 自宅学習用問題(プリントアウトしたもの)
- 飲み物と昼食
- マスク
以下、快適に過ごすための持ち物についてポイントです。
- 筆記用具
筆者が受講した際は、修了試験の出題個所を押さえるための蛍光ペンや付箋の貸出がありましたが、貸出物が気になる方は自身で用意しておくと良いですね。 - 自宅学習用問題
スマホやタブレット画面で表示しても良いという決まりになっていますが、修了試験の出題個所を押さえるためにはあらかじめプリントアウトしておきましょう。 - 飲み物と昼食
登録実務講習の休憩時間はあまり長くありません。受講生が一斉にコンビニへ向かうと混雑しますし、昼食はあらかじめ持参しておきましょう。 - マスク
合格から間もなくして受講される場合、会場はとても乾燥するため感染症が流行する時期です。会場でもグループワーク中はマスク着用を促されますので、あらかじめ用意しておきましょう。
蛍光ペンと付箋の貸出があった際は、どれだけ親切なんだと驚きました
講習内容について
講習は2日間に分けて行います。2日目の後半は修了試験となりますので、講習を受けるのは実質1日半です。
架空の設定集に基づき、まずは来店時にどのようなことからヒアリングするべきかといった内容に始まり、最終的には重要事項説明書の作成や、契約書の記載事項などを学習していきます。
2日間を通した内容とも、自身が借主や買主として契約を結んだことがあれば難しくありませんが、そのような経験が無い場合、不動産会社へ勤務する前に最低限知っておきたい内容でした。
また、資料の読み合わせ程度にはなりますが、時々グループワークがあります。ずっと聞いていると大変なので、気分転換も兼ねているのかなという印象です。
ちなみに筆者が参加した水道橋の講習では、2日とも年配のベテラン講師が担当されていました。Youtubeの講習動画でも喋っていらっしゃった方で、通年でTAKKYOのメイン講師を担当されている印象です。
個人的には、時々話されていた経験談が非常に面白かったのですが、若い方ですとちょっと退屈かもしれませんね。
当初はLECの有名講師による講義を受けてみたかったです。
でも、結果的にはTAKKYOで良かったと思えました。
講習中の雰囲気について
申込画面の物々しい注意事項から、「民度の低い講習会なのではないか?」と想像してしまいますが、まったくもってそんなことはありません。
講習参加者の年齢に傾向はなく、大学生ぐらいの若いから年配の方まで受講されていましたが、そもそも宅建士試験を合格された方々とあってか、全員が至って真面目に受講されていました。
また、休憩中には受講者同士の会話が聞こえてきましたが、TAKKYOの講習を申し込まれた方はみな私と同じように「安いけど大丈夫かな…」と思いながら申し込まれたと口にしていました。
皆さんそうなんだなと思い、筆者もちょっと笑ってしまいました。TAKKYOの皆さま、どうもすみませんでした。(2回目)
修了試験について
修了試験はマルバツ式の正誤問題や筆記問題で構成されています。
試験中はこれまで使用したテキストを参照することができますので、講師の話をしっかり聞いていれば難なく解答できます。
どの教育機関でも登録実務講習の合格率は99%以上を掲げているとおり、ちゃんと受講された方を合格させる試験ですのでご安心ください。
試験合格後の流れ
修了試験に合格すると、即日で修了証が発行されます。
修了証を受け取りましたらそのまま解散となります。
受け取られた修了証は、都道府県に宅建士登録を行う際に提出が必要ですので、提出まで大切に保管しておきましょう。
2日間の講習お疲れさまでした!
このあと、多くの方は宅建士登録~宅建士証の発行と進まれると思いますが、スムーズに進むと2か月程度の所要期間となります。
宅建士証の発行と共に転職を考えている方は、このタイミングで宅建Jobエージェントに登録しておきましょう。
事前に近隣の仕事だけでも紹介してもらっておくと、転職をスムーズに進められますよ!
宅建士になれるまであと少しです!
宅建士登録を行う際は、以下の記事を参考にしてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
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