宅建士として登録申請するにはどうしたらいいの?
筆者が実際に登録した際の流れをご紹介いたします!
宅建士試験に合格後、所定の実務経験を有しているか登録実務講習を修了した方は、いよいよ宅建士として都道府県知事へ登録申請ですね。
ここまで大変な思いをしてこられたことと思いますが、最後の砦となるのが宅建士登録です。宅建士登録は用意する書類が多く、段取りよく進めないと多くの時間や手間を要します
本記事では不動産業の実務経験の無い方を対象として、なるべく最小限の手間で登録ができるよう、郵送を中心とした登録までの流れをまとめました。
これから登録しようとする皆さまのお役に少しでも立てましたら幸いです。
▼ ここであらためまして、筆者についてご紹介いたします。
※こちらの記事は宅建士試験に合格後、登録実務講習を終えた実務未経験者が対象です。
これから実務講習の受講を検討されている方は、以下の記事を参考にしてください。
それではまず、登録にあたりどのような書類が必要か確認していきましょう。
必要書類一覧
以下の書類は神奈川県へ宅建士登録を行う際の必要書類一覧となります。
各書類の内容や記入方法については次項から解説いたします。
- 登録申請書
- 誓約書
- 身分証明書
- 登記されていないことの証明書
- 住民票の抄本
- 合格証書
- 登録申請用顔写真
- 実務経験を証する書面
- 登録手数料 37,000円
- 日中の連絡先メモ
- 返信用封筒
上記のうち、「登録申請書」と「誓約書」は登録先となる都道府県ホームページから記入様式を取得しましょう。
神奈川県の場合は以下のリンクからお進みください。
※ご自宅にプリンターがない場合はネットプリントなどのコンビニ印刷サービスを活用しましょう。
※他の都道府県で登録される方は、各都道府県のホームページより申請書の取得をお願いします。
登録申請書
以下に、神奈川県知事に申請する場合の見本を掲載しますので、ご参考ください。
申請書 見本 表面
※見本の住所は神奈川県庁で、それ以外は架空の情報です
上記のうち、「住所市区町村コード」「本籍市区町村コード」は見慣れない項目だと思いますが、総務省のホームページから確認することができますよ。
申請書 見本 裏面
登録手数料の扱いについては、後述の項目を参照ください。
誓約書
誓約書に関しては日にちと氏名を記入するだけですので、特に難しいこともないかと思います。
身分証明書
身分証明書は運転免許証や保険証ではなく、本籍地の市区町村(市役所・区役所等)で発行することができる証明書の1つです。
申請者が「被後見人や被保佐人に該当しない(禁治産者、準禁治産者でない)こと」と「破産者で復権を得ない者に該当しないこと」を証明する書類です。
役所の窓口で300円の手数料と引き換えに、その場ですぐに発行してもらえます。
もし、ご自身の本籍地がどこか分からない方は、住民票を本籍地や筆頭者有りで発行することで確認ができます。また、取得した住民票はそのまま今回の登録申請に添付することもできますよ。
一石二鳥ですね!
身分証明書の郵送申請について
ご自身の本籍地が遠方の場合は、郵送で身分証明書を取り寄せることも可能です。
市区町村のホームページから身分証明書を発行するための申請書を取得し、以下の一式を市区町村の指定先へ郵送します。
無事に受理されますと、おおむね1週間程度で返送されてきます。
身分証明書の郵送発行に必要なもの
- 申請書
→ 戸籍筆頭者・生年月日の記入が必要です - 定額小為替 300円分
→ 郵便局で購入(別途、200円の発行手数料が掛かります) - 本人確認書類のコピー
→ 運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなど - 返信用封筒
→ 長形3号封筒へ84円切手を貼付
※お住いの市区町村ホームページで確認のうえ申し込みください
登記されていないことの証明書
こちらの書類は身分証明書と類似する内容で、法務局が「成年被後見人及び被保佐人に該当しない」旨を証する書類です。
東京法務局や横浜地方法務局の近所にお住まいで、平日休みが取得できる方であれば窓口申請がオススメです。
法務局の近所にお住まいでない方は、東京法務局へ郵送申請しましょう。郵送申請される場合は、法務局のホームページから申請様式を取得してください。
登記されていないことの証明 申請書 見本
※現在の様式は押印欄がありません。取得した様式が古いと押印欄が存在しますが、その場合も押印は不要です。
住民票の抄本
住民票の抄本(しょうほん)とは、世帯情報の一部が載っているものを指し、今回は申請者本人の情報のみ取得すればOKです。
住民票の抄本を取得したい場合は、マイナンバーカードがあればお近くのコンビニ等で取得が可能です(1通300円)。
マイナンバーカードをお持ちでない場合は市区町村(市役所・区役所等)で発行となります。
なお、マイナンバーと本籍地の記載は不要です。特に、マイナンバーが記載された用紙は受領してもらうことができません。
マイナンバーが記載されてしまった場合は、黒く塗りつぶして提出しましょう。
合格証書
宅建士試験に合格すると、数日後に合格証書が送られてきます。
宅建士登録を窓口申請する場合は原本に加え、コピー1部用意して提出してください。原本は確認後に返却されます。
郵送申請の場合は、コピーのみを申請書と同封のうえ送付します。
登録申請用顔写真
サイズは3cm×2.4cmのものに限ります。証明写真機で撮影できるサイズより小さいので、カットして使いましょう。
なお、宅建士証の申請時にも3枚必要となりますので、登録申請時に合わせて用意しておきましょう。
実務経験を証する書面
登録実務講習の修了証原本を同封します。
修了証は返却されませんので、記念に残したい場合はコピーを取って持っておきましょう。
登録手数料
登録に係る手数料は、神奈川県収入証紙を37,000円分購入して申請書に貼付するか、神奈川の場合は宅建協会への銀行振込も受け付けています。
収入証紙を購入する場合
大前提として、収入証紙と収入印紙は名前が似ていて非常に間違えやすいです。コンビニや郵便局で購入できる収入印紙ではありませんので、くれぐれも気を付けてくださいね。
神奈川県で収入証紙を購入する場合は、以下のリンクから販売所を確認できます。
銀行振込の場合
神奈川県の場合は収入証紙の貼付に代わり、宅建協会への銀行振込にて対応することも可能です。
銀行振込で対応した場合は、振込の控え(ネットバンクの場合はスクリーンショット)を申請書と同封しておきましょう。
振込先については以下のリンクから確認ください。
日中の連絡先メモ
神奈川の郵送申請においては、宅建協会より日中の連絡先メモを同封するよう指定があります。
電話番号を記載したメモを入れておきましょう。
返信用封筒
書類一式が到着し、登録作業が開始されるとお知らせが届きます。このお知らせを郵送してもらうために返信用封筒が必要です。
特に送ってもらわなくとも良いのですが・・・
今回の申請が宅建士試験の合格から1年未満の場合は、送付先を記入した長形3号封筒に84円切手を貼付すればOKです。
合格から1年以上経過している場合は94円切手を貼付してください。
書類提出先
書類一式が揃ったら、都道府県の指定する窓口へ提出するか郵送申請を行いましょう。
神奈川県の場合は提出先が宅建協会です。郵送の場合は以下の住所へ送付してください。
神奈川県の書類郵送先
〒231-0013
神奈川県横浜市中区住吉町6-76-3 神奈川県不動産会館2階
神奈川県宅地建物取引業協会本部 宅地建物取引士係
☎045-633-3036
郵送の際は特定記録郵便か、レターパックライトなどの追跡可能な方法で郵送しましょう。
また、郵送前に宅建協会のHPを確認し、書類一式に不足が無いか今一度確認しておきましょう。
登録完了
郵送から30~40日程度で登録完了の通知が届きます。
こちらが届きましたら、いよいよ宅建士証の交付依頼を行うことができます。
交付申請を行うと、2週間程度で念願の宅建士証が自宅に届きます。
また、宅建士証の発行に合わせて不動産業に就きたいという方は、すぐに求職活動を開始することをオススメします。
どんな職場を選べばいいか分からないという方も、求人取扱数の多い宅建Jobエージェントに登録してエージェントへ相談することで、就職・転職をスムーズに進められるようになりますよ。
1人で悩まずに相談してみましょう!
いかがでしたでしょうか?
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