タイピングは自信があるんだけど、どうやって証明したらいいのかな?
履歴書に書いて、転職時にアピールできるような資格があれば知りたいな。
タイピングには様々な資格がありますよ。
特に、商工会議所主催の「ビジネスキーボード」がオススメですね。
本記事では、履歴書に書けるタイピング資格の紹介や、タイピングが得意でない方がどうやって練習したら良いかといった点についても紹介いたします。ぜひ最後までお読みください!
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筆者のタイピングスキル
まず、筆者のタイピングスキルを紹介いたしますと、イータイピングで測定したところスコアが450~480程度(1分で入力できる文字数も同数程度)でした。
同じくイータイピングのタイピング資格である、タイピング技能検定で測定すると、最上位となる特級にギリギリ合格できるぐらいのレベルとなりました。
これは、イータイピングが設定しているレベルの目安によると、「一般的なオフィスワークでは困ることのないレベル」と評されるレベルに200ほどプラスされた数値となります。
数値だと分かりづらいので実例で表現すると、日常会話と同じスピードで入力できるぐらいの速度感です。
筆者はPC講師なので、これぐらいは当たり前に出来ないと恥ずかしいです。
そこそこに速いと思われる筆者のレベル感が伝わったところで、タイピング資格について触れていきましょう!
タイピングの資格試験一覧
タイピング資格と呼ばれるものは複数存在し、例えば入力速度を証明する資格と、文書処理能力の証明を兼ね備える資格があります。本記事では前者の入力速度を証明する資格について触れていきます。
イータイピング タイピング技能検定
先ほど筆者が紹介したイータイピングの検定です。
初心者向けの級を除き、単語・短文・長文の3テストからなる試験で、入力スピード重視の検定試験です。24時間いつでも受験できるのが最大の特徴で、受験料金は級によって異なりますが、3級以上の試験は全て5,500円(税込)で受験できます。
普段使っているキーボードで、いつでも受験できる点がメリットです!
最上位の特級は、長文だと1分間に450字程度入力できるレベルが求められるため高難度です。筆者も調子が悪ければクリアできないかもしれません。
タイピングに慣れていない人は、まずは3級ぐらいから取得を目指したいですね。
日本情報処理検定協会 文章入力スピード認定試験 日本語(文部科学省後援)
試験会場のWord画面へ、指定された文書を10分間でどれだけ入力したかによって段や級が認定される試験です。最上位である特段は、10分間で2,000文字以上入力できると認定されます。
先ほどのイータイピングに比べて入力文字数は半分以下ですが、イータイピングは変換が不要なことに対し、それ以外のタイピング資格は漢字やカタカナへの変換が必要です。そのため、変換作業に時間を要することと、誤変換で減点されてしまう難しさがあります。
試験は教育機関を中心として2~3か月おきに実施されており、1,500円(税込)で受験できます。個人受験が可能な会場が少ないのがデメリットですが、もしお近くに会場がある場合はぜひ挑戦してみましょう!
開催地や難易度から、中学・高校などの在学中に取得する想定で生まれた資格のようですね。
日本商工会議所 ビジネスキーボード認定試験 ※オススメ!
商工会議所パソコン教室を中心として受験できる技能認定制度です。初級レベル向けに「キータッチ2000テスト」という試験がありますが、ビジネスキーボードはその上位級にあたります。
日本語・英語・数字の3科目を、それぞれ10分・10分・5分以内でどれだけ入力できたかによって「S・A・B・C・D」の5つに分けて評価されます。なお、すべての科目でS評価を取得すると「ビジネスキーボードマスター」として認定されます。
最上位評価となるS評価は、日本語なら10分で900字入力できれば良いとされるため、一見するとここまでで一番易しくみえます。しかしながらこの試験の恐ろしいところは、入力内容の修正ができず、1文字のミスで1行まるまる0文字扱いとなることです。
1文字でもミスした時点でS評価ではなくなります。商工会議所らしい破格の難易度ですね。
それなりに入力速度に自身のある筆者でも、日本語・英語・数字のすべてを100%正確に入力することは難しく、S評価を取得するのは現実的でないと考えます。ビジネス実務で求められるレベルはC評価以上とされていますので、まずはC評価以上を目指しましょう。
試験は3,300円(税込)という手頃な価格で受験でき、会場によってはいつでも受験することが可能です。受験会場は公式サイトから確認できます。
全国商業高等学校協会 ビジネス文書実務検定試験
商業高校を中心に受験できる試験です。
以前は「ワープロ実務検定」と呼ばれ、入力速度・実技(文書作成)・筆記の3科目でしたが、現在は実技と筆記の2科目で行う「ビジネス文書部門」と「速度部門」に分かれています。
本記事では速度部門の1級について記載しますが、1級の試験はWord画面へ10分間に700字以上入力すれば合格となるため、ここまでに紹介した試験で一番難易度が低く、1級が狙いやすい試験です。
6月と11月に実施のため開催頻度は高くありませんが、800円(税込)で受験できますので、履歴書に記載するのであれば「1級」の響きがとても良いですし、その点でコスパは高いかもしれませんね。
ちなみに、筆者は学生時代に前身となるワープロ実務検定を取得しました。当時からタイピングについては相当練習していましたので、試験時間の半分は寝ていられるぐらいの余裕はあったように思います。
主催名に全国商業高校(全商)と入っていますが、一般でも受験できる試験ですよ。
タイピング資格の必要性
Webで検索すると、タイピング資格は必要ないという声がとても多いです。日本ではタイピングスキルが過小評価され過ぎているところがありますが、それに加えて資格試験自体の認知度が低いせいもあるでしょう。
しかしながら、低難度ながら1級の検定資格を保有していた筆者自身は「求職活動においてワープロ検定1級に興味を持ってもらえた」という実績があります。
興味を持ってもらえた面接中の会話では、検定試験中に求められる必要文字数や、実際に入力できる文字数を伝えることができ、タイピングスキルを一定有することが証明できました。
相当以前の話ではありますが、これは実体験に基づく話です。
これに加えてもし、文書作成の資格(日商PC検定やMOSなど)も履歴書に記載できた場合、ビジネス文書作成スキルの証明に加え、タイピングスキルの証明も出来ることから、迅速な資料作成が可能な人材であることをアピールできるのではないでしょうか。
そうなると、事務職をはじめとした求職活動では他の応募者と大きく差別化ができますので、筆者はタイピング資格を取得しておいて損はないと考えています。
タイピングスキルゼロからできる無料の練習方法
さて、タイピング試験が様々あることや、取得する意味も十分に伝わったと思いますが、肝心の練習方法が分かりませんよね。
タイピング練習と呼ばれるものは、キーボードの「ASDF…」の並びとなるホームポジションから開始し、ひと通りの位置を覚えたら単語入力、短文と進めて、最終的には手元を見ずに文章入力を行うなど、効率よく、段階的に練習していくことが望ましいとされます。
筆者は、相当昔に「Ozawa-Ken」というWindowsPC向けのフリーソフトで練習しました。段階的な練習ができ、非常に面白く練習できるソフトなのですが相当以前から更新されておらず、Windows10やWIndows11は非対応となっています。
最近であれば、基礎練習はイータイピングを活用して、慣れてきたら寿司打といった面白く練習できるサイトを利用するのがオススメです。どちらも無料でインターネットさえ繋がっていれば利用可能です。
有料でタイピングソフトが販売されていますが、購入しなくても十分な練習が可能ですよ。
タイピング練習に適した書籍のご紹介
上記で紹介したサイトを用いて、基礎練習から順番に学べばタイピングスキルは十分身につく可能性が高いですが、練習用のサイトは肝心の練習方法がそこまで詳細には記載されていません。
例えば、ホームポジションをはじめとした運指(指使い)に関する詳細な解説や、1日の練習時間など、上達のコツを知りたい場合は解説されたサイトを別途参照するのも1つの方法ですが、筆者はイータイピングと連動した下記の書籍をオススメしています。
コツコツと練習する必要があることには変わりませんが、基本的にこれ1冊とイータイピングさえあれば、実務上困らないレベルまで上達させることが可能です。ぜひ練習のお供にご利用ください。
入力速度が速くなれば、PC資格の攻略難易度がグッと下がります。タイピング練習で速度アップに努めて、別の資格にも挑戦してくださいね!
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