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VBAエキスパート・ベーシックの勉強時間や難易度は?現役PC講師が解説

2024年4月10日

VBAエキスパート・ベーシックの勉強時間や難易度は?現役PC講師が解説

VBAが使えるようになりたいな。
せっかくなら資格も取りたいけど難しいのかな?

質問者
質問者
シュン
シュン

VBAの代表的資格なら「VBAエキスパート」一択ですよ。
初学者ならExcel VBAベーシックがオススメですね。

Excelは決められた集計作業に利用するのに適したソフトということもあって、毎日・毎週・毎月といったような周期で、定期的かつ同じ作業を繰り返すことが多いのではないかと思います。

また、集計作業と言われるものは単調な内容が多いので、何度も繰り返しているうちに「面倒くさい」「こんなの誰でもできる」「自動でやって欲しい」といった思いがこみ上げて来ないでしょうか?

そこで登場するのが「VBA(Visual Basic for Applications)」となります。

プログラミング言語の一部ではありますが、パソコンにExcelが入っていれば誰でも利用することができ、ちゃんと手順を踏んで学べば、他の言語よりも習得がやさしい部類になります。

ぜひ、資格取得と共に挑戦してみてください!

▼ 本記事の執筆者について ▼

本記事の執筆者(シュン)のご紹介

  • PCスクール講師(10年目)
  • MOSや日商PCのほか、2級FP技能士、宅建、賃管など保有
  • 2024年度の行政書士試験を受験し、合格発表待ち

さて、本記事ではVBAエキスパート資格のうち、「Excel VBAベーシック」についてご紹介いたします。

資格の概要から、勉強時間や難易度、合格するための学習方法について記載していますので、ぜひ最後までお読みください。

Excel VBAベーシックの出題範囲

Excel VBAベーシックは、人気資格のMOSと同じ「オデッセイコミュニケーションズ」が主催する民間試験で、これからVBAを覚えたいという方に最適の難易度となる試験です。

なぜなら、VBAの学習を始めて最初に覚えるであろう、以下の基本操作がそのまま試験範囲となっているからです。

Excel VBAベーシック 出題範囲

  • マクロとVBAの概念
    • マクロとVBAの違い
    • Visual Basic Editorの使用方法
    • ブックとマクロの関係
    • セキュリティレベル
  • マクロ記録
    • マクロ記録の基本
    • [マクロの記録]ダイアログボックス
    • 個人用マクロブック
    • マクロ記録の活用方法
  • モジュールとプロシージャ
    • モジュールの概念
    • プロシージャの種類
    • コメントの書き方
  • VBAの構文
    • オブジェクト式
    • ステートメント
    • 関数
    • 演算子
  • 変数と定数
    • 変数の定義と使用方法
    • 変数の名前と宣言
    • 変数の適用範囲
    • 定数の定義
  • セルの操作
    • セルおよびセル範囲の指定方法
    • セルの値と表示形式
    • Offsetプロパティ
    • Resizeプロパティ
    • Copyメソッド
    • 最終セルの特定方法
  • ステートメント
    • If…Then…Elseステートメント
    • For…Nextステートメント
    • Withステートメント
  • 関数
    • 日付や時刻を操作する関数
    • 文字列を操作する関数
    • 数値を操作する関数
    • ダイアログボックスを表示する関数
  • ブックとシートの操作
    • ブックの保存、開く、閉じる方法
    • 複数ブックの操作
    • シートの挿入、削除、コピー、移動
  • マクロの実行
    • Visual Basic Editorからの実行
    • [マクロ]ダイアログボックス
    • シート上にボタンを配置する方法

以上の操作は、Excelの基本操作や関数がひと通り理解できていればそれほど苦労しませんが、Excelやプログラムが初めての方がいきなり理解するのは難しい内容です。

そもそもExcelにあまり慣れていない状態からVBAを覚えようとすると、「どうしてVBAを使う必要があるのか?」という根本的な部分を理解することが困難で、VBAを習得する意味から遠ざかってしまいます。

そのため、最低でもMOS Excel(一般)を取得できるレベル、できればMOS Excel Expert(上級)を取得できるレベルで、具体的には関数による論理演算(IF関数など)を何も見ずに組むことができるぐらいの理解度を有していることが理想です。

シュン
シュン

Excelの操作がサッパリ分からない方は、まずは以下を参考にMOS取得を目指しましょう!

Excel VBAベーシックの試験概要

実際の試験では、VBAの基本的文法やプログラム構造などが問われ、読解力や記述能力を問われます。具体的な試験概要は以下のとおりです。

試験概要

  • 受験形式
    CBT形式(試験会場のパソコンで解答)
  • 試験時間
    50分
  • 問題数
    40問前後
  • 出題形式
    選択肢形式・リスト選択形式・記述形式
  • 合格点
    1000点満点中700点前後以上(問題の難易度により変動あり)
  • 受験料
    税込13,200円 ※割引制度あり

「MOS」「IC3」「ビジネス統計スペシャリスト」「外交官から学ぶ グローバルリテラシー」「コンタクトセンター検定試験」「令和のマナー検定」のうち1つでも取得していると割引価格(税込11,880円)で受験可能です。

受験会場を探される場合は、以下のリンクから検索ができます。受験は頻繁に開催されていますので、学習が一通り済みましたら申し込めば大丈夫です。

もし、これからMOSを受験される予定の方は、VBAエキスパートも開催されているか確認しておきましょう。同じ会場で様々な科目を受験できると、2回目以降は緊張が少なく済みますよ。

Excel VBAベーシックの価値やメリット

Excel VBAベーシックを取得する価値やメリットは以下があります。

取得する価値やメリット

  • 履歴書に記載することができる
  • マクロ・VBAのスキルがあることを証明できる
  • 業務自動化スキルがあることをアピールできる
  • プログラミングスキルが一定あることを証明できる

VBAのスキルが活かされる場面は主に事務作業となりますので、事務職・経理職などでPCを多用する職場へ応募する際は大きな強みのひとつになります。一方で、PC系の資格ではあるものの、IT業界への応募はこの資格だけ保有していても厳しいと言えます。

すでに上記のようなPCを多用する職場に勤められているようでしたら、業務にVBAを取り入れることで作業効率を向上させることができますね。

また、Excel VBAベーシックに合格するスキルがあれば、以下の検定試験を視野に入れても良いでしょう。

Excel VBA 関連資格

  • VBAエキスパート Excel VBAスタンダード
    Excel VBAベーシックの上位資格
  • 日商プログラミング検定(公的試験)
    STANDARDがVBAベーシック相当、EXPERTがVBAスタンダード相当
  • ITパスポート(国家試験)
    プログラミング問題で近接した知識を求められる
シュン
シュン

ExcelとVBAに関する知識は様々な検定試験で活かせますよ!

Excel VBAベーシックの合格戦略

VBAの学習は独学で行うことが可能ですが、Excelやプログラミングに苦手意識がある方はスクールを利用するのも1つだと思います。

本項目では独学とスクールの2パターンをご紹介いたします。

独学の場合

公式テキスト以外で現行の試験範囲を網羅しているテキストがありませんので、独学で受験する場合は公式テキスト公式演習問題を購入しましょう。

なお、公式演習問題は180日間の利用制限があります。毎日少しずつ勉強できる方であれば余裕ですが、自身の無い方はテキスト学習を終えてから購入するようにしましょう。

公式テキスト公式演習問題を用意したら以下の手順で学習を進めましょう。

独学による学習手順

  • 公式テキストに沿って、Excelの画面で実際に練習しながら進めてください。
    隅から隅まで素読する必要は無いですが、実際に操作して試すことを2周は行うことが望ましいです。
  • 公式テキストの学習が済みましたら、公式演習問題も最低2周します。
    これが問題なく解けるようになりましたら受験に進みましょう。

Excel VBAベーシックは上記の流れで学習すると、Excelに慣れている方であれば20時間程度、慣れていない方でも40時間もあれば解けるのではないかと思います。

シュン
シュン

練習して覚えるというやり方になりますが、これぐらいできれば満点が狙えますよ。

スクール利用の場合

Excel VBAベーシックをスクールで学習したい場合は、お近くのパソコン教室でVBAベーシックか、それに近い授業の取り扱いがあるかを確認したうえで、無料体験に参加してみましょう。

なお、Aviva・Winスクール・商工会議所パソコン教室などの大手教室がVBAの取り扱いを掲げている記述がみられました。ほかにも様々な教室がありますので、以下の記事とあわせてご参考ください。

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