事務職に就くならMOSを取得した方がいいの?
履歴書に書いたら採用に有利になるの?
PCの操作スキルを手っ取り早く証明できますので、
関連資格と一緒に履歴書へ書いておくと効果ありですよ!
「MOS」という資格について検索するか、事務職の要件を検索すると、多くのウェブサイトで「事務職=MOS取得」と記載された記事がとても多く目につきます。
実際、筆者が勤めるPCスクールでも「事務職に転職するならMOSを取った方が良いですか?」とよくご質問をいただきます。このご質問に対する答えは「YES」となります。その理由を本記事で紹介していきましょう。
▼ 本記事の執筆者について ▼
もし、この記事を読んでいるあなた、筆者と同じような世代・属性で、PC資格をお持ちでないようでしたらすぐにPCと参考書を購入して、MOSを取得しましょう。MOSに代わって日商PC検定でも良いですが、本記事では日商PC検定は割愛させていただきます。
PCの購入は高い買い物だと思われがちですが、最近は家電量販店に行かずとも、新品・中古を問わず安価で良いパソコンが購入できますよ。PCを使う仕事に就くなら1台は持っておきたいですね。
また、MOSという資格がどのようなものか、具体的にどのような参考書があれば良いか分からないという方に向けた内容は以下となります。
MOSとはどんな資格なのか?
MOS(モス)は『マイクロソフトオフィススペシャリスト』の略で、マイクロソフトがワードやエクセルなどのオフィスソフトについて、基本的もしくは高度な操作スキルを有していることを証明する民間資格です。知名度が恐ろしく高いので、MOSという名称を耳にしたことがある方は非常に多いと思います。
MOSは基本的な機能を問う試験がスペシャリスト(一般)と、高度な機能を問う試験のエキスパート(上級)に分かれており、複数の受験科目(ワード・エクセル・パワーポイント・アクセス・アウトルック)があります。
また、複数かつ特定の試験に合格すると「MOSマスター」や「MOSエキスパート」といった称号による認定制度があります。(マスターは旧制度の称号であり、現行制度で得られる称号はMOSエキスパートです)
詳しい称号制度については以下の記事を参考にしてくださいね。
就職・転職活動におけるMOS資格の必要性
まず、結論は冒頭でも申し上げましたとおり、これからパソコン資格を取得したいと考える方は取得すべきです。特に、以下の例へ当てはまるような方であれば、MOSを取得するメリットは非常に大きくなることでしょう。
取得を目指すべき人の例
- パソコンを利用した仕事に就きたい人
- 仕事でワードやエクセルを使ったことがない人
- 事務系の仕事に就きたいと考える人
- 保有資格が運転免許だけの人
MOSを取得することを決めたとして、そうなると今度はどのアプリケーション(ワード・エクセル・パワーポイントなど)を受けるべきか決める必要があります。最終的にはワードとエクセルの2つは取得しておくと良いのですが、多くの業種において使用頻度の高いエクセルから挑戦されることをオススメします。
MOSの取得数と就職・転職活動における効果は比例しませんが、金銭的に余裕がある方はMOSエキスパートの称号取得を目指せるとなお良いですね。複数科目の取得は自信がつけるのにとても良く、就職・転職の成功に繋がったり、学習習慣が身につくことで他資格へのステップアップにも繋がりやすいです。
PCスクールにおけるMOS取得希望者の実情
さて、PCスクールでは「事務職に就きたいから資格を取りたい」と通われる方が多くみられます。皆さんがイメージする「事務職」というのは、接客業務が存在せず、バックオフィスでPC作業に専念するようなイメージではないでしょうか。
実際のところ、上記のようなイメージに合致する職種は非常に少なくなっており、総務・経理・営業などの要素が含まれる事務が多いです。そのような事務職でも募集求人は年々少なくなっていますので、就職・転職を成功させるのはとても大変です。
もし、ミドル世代で就職・転職を成功させるには、MOS以外にも就業先に見合う資格・能力・実績のいずれかが更に必要となるでしょう。具体的な資格を挙げるのであれば、会計知識のアピールとして日商簿記検定の取得をしたり、エクセル知識のアピールとして「VBAエキスパート」を取得するということです。
VBAは初心者が挑むには難しい内容です。
MOSエクセルのエキスパート(上級)取得後に挑みたいですね。
MOSの所要時間と独学による取得方法
MOSの取得はワードやエクセルの使用経験で学習時間が大きく変わります。日常的に業務で使用している方であれば20~30時間程度で取得を目指すことも可能ですが、PCの使用経験に乏しい状態からだと80~100時間以上掛かることもあります。
PC操作に乏しい方であれば、いきなりMOSの学習から始めるのはかなり厳しいです。そのような場合は基本操作から学習開始した方が望ましいのですが、最低でも入力(タイピング)はスムーズに出来るようしっかりと練習しましょう!
入力・保存などの基本操作が出来る方はMOSの学習から始めていきましょう。ご自身のPCで使用しているオフィスのバージョン(2019・2021・365など)に合わせて参考書を購入し、あとはテキストに沿って演習を繰り返せば、合格に必要な知識が身に付きます。
最新の参考書は「Office2021」もしくは「Microsoft365」の導入が必要です。
お持ちのバージョンが異なる場合は、それに対応した参考書を選びましょう。
参考書は代表的な出版社として「FOM出版」と「日経BP社」がありますが、最速で合格点を目指すならFOM出版の参考書がバランスよく作られているためオススメです。私もこのシリーズで複数科目に合格し、PCスクールの生徒に対しても推奨しています。
各社の参考書はいずれも付属の模擬試験がとても優秀で、本番環境に近い形式で練習することができます。オフィス操作に慣れた方であれば、この模擬試験を周回するだけで合格できてしまうケースも少なくないでしょう。
模擬試験で95%以上得点できるようになったら、公式サイトから最寄りの試験会場を探して受験しましょう!
学習方法まとめ
- PC初心者の人
タイピングを中心に基本操作からしっかり学習しましょう。
(本当に苦手な人はスクール利用を検討) - 基本操作はOKの人
参考書を1から順に演習してから模擬試験に挑みましょう。 - 日頃オフィスを使っている人
試しに模擬試験をやってみて、分からない箇所はテキストで調べて演習しましょう。
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