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賃貸不動産経営管理士に合格するには?独学合格者が教える勉強方法とポイント

2024年3月5日

賃貸不動産経営管理士に合格するには?独学合格者が教える勉強方法とポイント
質問者
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賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?
オススメの教材や勉強法が知りたいな

不動産関連の資格といえば「宅地建物取引士(宅建士)」が圧倒的な知名度と人気を誇りますが、これに対し「賃貸不動産経営管理士(賃管士)」はどのような資格か分からない方も多いと思います。

筆者もまったく知らなかったのですが、宅建士の取得に向けた学習をするなかでその存在を知りました。そして、宅建士と同時に受験・合格した国家資格のうちの1つです。

賃管士はこれから徐々に取得者が増える見込みで、宅建士を代表とする不動産資格のスタンダードになろうとしている存在です。年々と出題内容に難化傾向がみられますので、興味のある方は今のうちに取得を目指していきましょう!

▼ 本記事の執筆者について ▼

本記事の執筆者(シュン)のご紹介

  • PCスクール講師(10年目)
  • MOSや日商PCのほか、2級FP技能士、宅建、賃管など保有
  • 2024年度の行政書士試験を受験し、合格発表待ち

※合格後の実務講習については以下の記事で紹介しています。合わせてご参考ください。

さて、本記事では賃貸不動産経営管理士の概要や出題範囲、筆者が合格した際の勉強方法について触れていきます。

賃貸不動産経営管理士とは?国家資格になった背景

賃貸不動産経営管理士とは、賃貸住宅の管理に関する専門知識や技能を持つ国家資格です。

賃貸不動産経営管理士は、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」に基づいて、賃貸住宅管理業務を行ううえで営業所または事務所ごとに設置が義務付けられている 「業務管理者」の要件 として定められています。

言い換えると、賃貸不動産経営管理士を取得しないと業務管理者になれないということになります。

シュン
シュン

例外として、宅建士が業務管理者になれる暫定措置がありますが、
今後は賃貸不動産経営管理士に一本化されることが示唆されています。

そもそもこの資格は、元々は民間資格だったものが2021年度から国家資格となりました。

これは、賃貸住宅のニーズや空き家の増加、受託管理やサブリース契約(また貸し)の多様化などの要因から、賃貸住宅管理の適正化や健全化が求められたことによります。

特に、サブリース契約については大家さんにとって悪質な契約が後を絶たない状況でした。これを受けて、2020年12月に管理業法が制定され、翌年に賃貸不動産経営管理士が国家資格化しています。

賃貸不動産経営管理士の業務領域はサブリース契約以外にも存在しますが、いずれの業務でも「大家さんが安心して賃貸事業を営めるようにすること」と言っても差し支えないでしょう。

シュン
シュン

賃貸管理やサブリースのみならず、民泊管理業の登録要件としても利用することができます。

それでは、試験の内容に触れていきましょう。

賃貸不動産経営管理士の試験内容と出題範囲

賃貸不動産経営管理士の試験は毎年11月の第3日曜日に実施されます。

試験時間は120分で出題形式は四肢択一式の50問です。

出題範囲は、「管理受託契約」「管理業務として行う賃貸住宅の維持保全」「家賃や敷金などの金銭の管理」「賃貸住宅の賃貸借」「法に関する事項」「その他の管理業務や実務に関する事項」です。

特に「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(管理業法)」からの出題が多く、全体の約3割を占めます。

管理業法は国家資格化した2021年度から出題範囲となった新しい法律なので、過去問は少なく、繰り返し問題を解く勉強だけでは得点しづらい状況です。

参考書や問題集による学習のみならず、管理業法に関するポータルサイトの確認や、ガイドライン(解釈・運用の考え方)をしっかりと読み込んで理解しておきましょう。

シュン
シュン

私が受験した2023年度試験では「解釈・運用の考え方」から出題がありました。
参考書には出てこない内容が含まれますので要注意です。

なお、賃貸不動産経営管理士には指定講習を受講することにより、合格点が5点低くなる5問免除制度があります。詳しくは以下の記事をご参考ください。

賃貸不動産経営管理士の試験対策におすすめの教材と参考書

筆者が合格した際は以下の教材を使用しました。

筆者が教材を購入するときのポイントは「カラフル過ぎないこと」「過去に読み慣れたデザインに近いこと」「情報が詰め込まれすぎていないこと」などを重視して選定していますが、これらに一番合致していると感じたのは「合格のトリセツ」シリーズでした。

「人気教材=質が良い」とは限りませんが、本シリーズは賃管士のほか、宅建士・FP技能士試験で実際に使用して合格できましたのでオススメです。

上記以外にも、TACの「みんなが欲しかった」シリーズも大変人気です。筆者も実際に比べてみたのですが、同シリーズはカラフル過ぎて読みづらかったです。カラフルなテキストが良いという方には合うかもしれませんね。

シュン
シュン

詳しい学習方法は次の項目で記載します。

賃貸不動産経営管理士の勉強方法とポイント

実のところ、筆者は2023年にFP3級・宅建士・賃貸不動産経営管理士を並行して受験し、2024年1月にFP2級を受験するというハードスケジュールでとにかく時間がありませんでした。

そのため、宅建士にはじめて挑戦した際に分かりやすかった「合格のトリセツ」シリーズをあらかじめ購入していたものの、テキストはほとんど開きませんでした。では、どのように進めたかというと、いきなり問題集から学習を開始しました。

分からなかったところはテキストで調べながら進めるという戦法で繰り返し学習し、通勤などの移動中も棚田先生のYoutube2ndチャンネルを観て、ひたすら知識の定着を図り、試験数日前にはLECの直前予想模試で仕上げを行いました。

受験後の感想としては、2021年に国家資格化した影響で試験範囲や出題傾向に変更があり、多くの設問で過去問と異なった傾向の問題が出題されました。実際、合格率も年々低下傾向にあるため、今後一層難化していく印象を受けました。

そのような中で一番役に立った教材は直前予想模試で、法改正個所から出題された内容が本番でも出題されるなど、完全一致まではいかなかったものの的中率が高かったように思います。

また、賃貸借などの民法分野で宅建士と共通していた項目が多く、近接した時期にダブル受験をしたのも良い影響がありました。

知識ゼロからの学習であれば200時間以上は学習を要するボリュームだと思いますが、既知の学習内容を省いたため50時間にも満たない程度の学習時間で合格までもっていくことができました。

宅建士を受験される方はぜひ、賃管士とのダブル受験でいきましょう!

シュン
シュン

管理業務主任者やマンション管理士との同時受験も相性が良いですよ!

まとめ

  • 独学で合格を目指すならLEC「合格のトリセツ」シリーズがオススメ!
  • 出題傾向が不安定なため、予想模試による幅広い対策は必要不可欠
  • 初学者の独学なら200時間以上、宅建士受験者なら50時間未満での合格も可能!

本記事は以上です。

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